電話が怖い問題との付き合い方(仕事の現場で)
仕事の現場で「電話が怖い」「電話できない」と言うと、たいてい変な顔をされる。
でも、実際には電話せずに仕事を回す手段は、思ってるよりずっと整ってる。
自分が仕事の場面で、電話を回避するためにやってきたことを書いておく。
電話の何が怖いのか
仕事上の電話の、どこが一番しんどいかを、自分の場合で分解すると、
- 予告なしにかかってくる: 準備ができてない状態で強制スタート
- 相手の反応が可視化されない: 沈黙が怖い、相手が機嫌悪いかわからない
- 記録が残らない: 言った言わないが発生するし、後から見返せない
- 自分の声が残る感覚: 対面以上に「自分の言葉」にさらされる感じ
この4つが同時にくるのが、しんどい。
逆に言うと、この4つのどれか一つでも外せれば、電話相当のコミュニケーションはできる。
電話じゃなくてメールで済む、が意外と多い
仕事の現場で「これは電話じゃなきゃ無理」と思われてる場面の、かなりの割合は、実はメールやチャットで成立する。
例えば、
- 「すみません、詳細を教えていただけますか」→ メールで同じ文面出せる
- 「今日の締切に間に合いません」→ メールで先に送っておけばいい
- 「この認識で合ってますか?」→ チャットで箇条書きにして送った方が、むしろ正確
「電話の方が早い」と思われてるやりとりの多くは、電話の方が早いのは発信者にとってだけで、受ける側の負荷は逆に重いことが多い。
非同期メッセージは、
- 自分のタイミングで返せる
- 文面で推敲できる
- 記録が残る
- 相手の表情プレッシャーがない
引きこもり的には、全項目で電話より楽。
「電話しません」を、最初に宣言する
仕事を受ける時、自分は、最初のやりとりの段階で「基本的にメールかチャットで対応します」と明言するようにしてた。
これを後出しすると、相手は「なんで?」ってなる。
最初から条件として出しておくと、
- 条件を飲んでくれる相手だけが残る
- 飲まない相手とは、そもそも仕事にならない
- 自分のペースで働ける
なによりも、「電話対応が前提の仕事を、つい引き受けてしまう」事故を防げる。
これは、引きこもり期の仕事選びの、地味だけど一番効いた条件設定だったりする。
どうしても電話が来た時の対策
それでも、たまに電話が鳴る場面は発生する。
その時のために、自分が用意してた小さな仕組みは、
- スマホは、仕事の電話番号専用のアカウントで、通知オフ
- 着信履歴を見てから、折り返す or メールで返すを選ぶ
- 折り返す場合は、話す内容を事前に箇条書きで紙に書いてから
- 1分以内で済む要件と分かってるなら、その場で掛け直す
これをやると、電話が来てから、対応するまでに、自分の準備時間を確保できる。
準備があれば、電話の怖さの半分以上は消える。
「折り返しメール」っていう技
個人的に一番助かってる技。
電話がかかってきて、出られなかった場合に、相手にメールで折り返す。
「先ほどはお電話いただきありがとうございます。メールで返信させてください」の一文を送るだけ。
こちらが意識してメールに誘導すると、相手もだいたい乗ってくれる。
電話をかけてくる側は、「電話でしか連絡手段を知らなかった」だけで、メールで済むなら済ませたいことが意外と多い。
自分からメールチャネルを開くだけで、その後のやりとりが全部メールになる確率が結構高い。
電話が必要な仕事は、最初から受けない
それでもどうしても電話が必要な仕事(カスタマーサポート業務、営業、コンサル系)は、最初から受けない。
これは、妥協しない方がいい。
「頑張れば電話できるかも」と思って受けると、数ヶ月で潰れる。潰れた後の回復に、また数ヶ月かかる。
電話なし、を最初の条件にして、その条件で成立する仕事だけ受ける。選択肢は狭くなるけど、狭くした方が、長く働ける。
電話恐怖は治らなくていい
ここまで書いたことは、全部「電話恐怖を治す」話じゃなく、「電話恐怖のまま仕事を回す」話だった。
電話が怖い、っていうのは、自分の場合、数年たった今でも変わってない。
でも、電話せずに仕事が成立する仕組みの方が、年々増えてる。
- メール、Slack、Discord、各種チャット
- 非同期ミーティング(録画共有、テキスト会議)
- AIアシスタントで文面作成
- 対面・電話が前提じゃないクライアント層の拡大
治すよりも、治さなくていい環境に移る方が、ずっと早くて確実。